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規模デカすぎ…! 希少車から改造車まで「スポーツカー」800台が大集合 マスタング60周年記念イベント、英国

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規模デカすぎ…! 希少車から改造車まで「スポーツカー」800台が大集合 マスタング60周年記念イベント、英国

マスタングに馴染みの薄い英国、まさかの大盛況

どの国にも、その国を象徴するようなクルマがある。ミニ、フォルクスワーゲン・ビートル、フィアット500、ルノー5……それぞれ生まれた地の歴史や伝統と深く結びついており、非常に長く販売されているものもある。

【画像】1台選ぶならどれ? 初代、フォックス、GT…貴重なマスタングたち【60周年イベント「マスタング・デー」の様子】 全16枚

米国にも象徴的なクルマがいくつかあるが、「アメリカーナ」を体現するものとして最も誇り高いのは間違いなくフォード・マスタングだろう。手頃な価格、デザイン、性能の融合により米国国内、そして世界で最も売れているスポーツカーの1つとなった。

しかし、そんなマスタングでも馴染みの薄い地域がある。意外かもしれないが、例えば英国では正規販売が始まってからまだ7年しか経っていない。まさか、そのような地域でも熱狂的なファンが多くいるとは予想もしなかった。

4月13日、英国の自動車博物館ブリティッシュ・モーター・ミュージアムでマスタングの誕生60周年を祝うイベント「マスタング・デー」が開催されたが、ここになんと約800台ものマスタングが集まったのだ。

初代ファストバックから最新モデル、ドリフト車まで

イベントではさまざまな車両が展示され、マスタング・コミュニティの包容力と受容性を物語っていた。それは明らかにマスタングの特別な魅力を反映したものだ。

使い古しのようなボロボロの塗装が施された「おじいちゃん仕様」や地面を擦るドリフトマシン、博物館所蔵のピカピカの新車(未使用らしい)、弾痕ステッカーや有名な漫画キャラクターで飾られたコミカルな改造車などが肩を並べて停まっていた。

また、1980年代のフォックス・ボディ(プラットフォームの名称からこのように呼ばれる)やSN95など、あまり人気のないモデルも多く展示されていた。ピントをベースとする悪名高いマスタングII(1970年代後半の米国の「マレーズ」時代を象徴するモデル)もあった。

イベントの主役となったのは、英国での正式発売を数週間後に控えた新世代のS650マスタングだ。その脇には完璧にレストアされた1966年型と、新車登録されたばかりのマッハE(EV)が並んでおり、どちらも老若男女のエンスージアストから大きな注目を集めていた。筆者は、見慣れたマッハEにいささか安心感を覚えた。

マッハEは2020年の発売以来、マスタングの家系図にふさわしいどうかについて多くの議論がなされてきた。EVでありSUVでもあるマッハEは果たして「マスタング」の名に値するのか、と。

しかし、イベントでの表現方法と観客の受け止め方から、ついにマッハEがその仲間入りを果たしたように感じられる。これはおそらく、フォードのネーミング戦略に一定の信憑性を与えるものだろう。

深く、幅広い「ポニーカー」の魅力

他のマスタングの派手さを考えればまだまだ無名で当たり障りのない存在だが、そんなマッハEにもファンがいるのは明らかだ。 “キロワット” が “キュービック・インチ” に代わってイベントの主役になるまで、あとどれくらいかかるのだろうか?

今のところ、観客の注目を集めるのはディズニー映画『カーズ』のライトニング・マックィーンを見事に再現したマスタングや、テレビ番組『カー・SOS 蘇れ!思い出の名車』に出演するティム・ショー氏が連れてきた1965年型のファストバックなどだ。

こうしたレストアの品質の高さに目を見張ったり、オリジナリティに全力を尽くすオーナーの姿勢に感嘆したりと、本当に時間がいくらあっても足りない。同様に、観客同士の親近感や距離感の近さにも大きな喜びがあった。

マスタングには、一部の高級車・希少車が漂わせる排他的な雰囲気がない。価値と魅力をしっかりと保ったまま60年目を迎えているようだ。

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みんなのコメント

1件
  • con********
    フォードが撤退してから8年
    右ハンドルのマスタングを購入したかったのになぁ。
    早く戻って来てくれ!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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